正しいケアを!膝の痛みの基本マニュアル

膝の痛みと上手に付き合うために知っておきたいこと

上側・下側

ここでは膝上の痛み、または膝下の痛みの原因と考えられる炎症・病気などを解説しています。

膝の上側が痛む場合に考えられる病気

膝の上側が痛む病気の代表例としては以下のものが考えられます。

変形性股関節症

股関節の形の異常が原因となり、長い間に股関節の形が変形していく病気です。

股関節だけでなく、膝の上部や太ももなどに痛みを生じます。原因は加齢によるものもありますが、
ほとんどが先天性股関節脱臼や先天性臼蓋形成不全によるもので、圧倒的に女性に多いのが特徴です。

膝蓋大腿関節症

膝蓋骨(ひざの皿)と大腿骨からなる膝蓋大腿関節に炎症が起こる病気です。

膝の皿が外側に傾き、軟骨がすり減ったり、骨棘ができて痛みを生じます。
変形性膝関節症と同様に、加齢によって骨がもろくなったり、長年膝を使い続けて骨に負担がかかり変形したりすり減ることが原因となっています。

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膝の下側が痛む場合に考えられる病気

膝の下側が痛む病気の代表例としては以下のものが考えられます。

オスグッド病

膝の皿の下あたりの骨に変形や膨張などの異常が起きて刺激に対し敏感になり、正座した時や膝を強く曲げたときに痛みが生じます。

小学校高学年から高校生くらいまでに多く発症する病気で、基本的な原因は運動による疲労の蓄積によるものです。
男子になりやすく女子は比較的少ないと言われます。

膝蓋腱炎・ジャンパー膝

膝の皿とすねの骨をつなぐ膝蓋腱が負担の蓄積などによって損傷し、炎症を起こしたものです。

膝の使い過ぎによって起きるスポーツ障害の一つで、ジャンプをする跳躍競技やキック動作、
ダッシュを頻繁に行うスポーツをする人に多く発症します。

スポーツ以外でも糖尿病や関節リウマチなど全身性疾患の症状の一つとして起きる場合もあります。

膝の上側や下側が痛む原因

膝の痛みの原因として最も多く疑われるのは変形性膝関節症です。
特に中高年以降の膝の痛みの9割は変形性膝関節症に因るものです。

しかし膝の上側が痛いという場合は膝そのものより別の部位に問題があることが考えられます。
なぜなら構造的に膝のお皿より上部には大腿骨か、筋肉組織しか存在しないからです。

膝の上の部分は「もも」と呼ばれますが、前ももの大腿四頭筋が固く張っている状態では、
筋肉が縮み、膝を上に釣り上げているため柔軟性がなくなり膝を曲げた時に痛みが生じます。

その他、股関節、骨盤、足首などの並びが乱れると膝上部の筋肉や筋膜に負担がかかり痛みにつながります。

膝の下側が痛いのは、足首の関節が歪んでしまい、すねの骨の位置がずれていることが原因とも。

また、スポーツなどで膝下の脛骨粗面に腫れが起こり、膝蓋靭帯の脛骨付着部が過度に引っ張られることで痛むことがあります。
運動の時や押すと痛みがある場合は、膝蓋靭帯や腱鞘にストレスがかかり、炎症が起きている可能性があります。

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