正しいケアを!膝の痛みの基本マニュアル

膝の痛みと上手に付き合うために知っておきたいこと

有名大学での臨床試験について

ここでは非変性II型コラーゲンが膝の痛みに効果があると注目されるようになった経緯と臨床試験の結果について解説しています。

非変性II型コラーゲン(UC-II)開発までの経緯

非変性II型コラーゲンが注目されるようになったことには、米国の科学者ユージン・ムーア博士とハーバード大学医学部のデビッド・トレンタム博士が深く関わっています。

ムーア博士の娘の膝の腫れを改善させるために鳥の胸部軟骨からこの成分を取り出したのがきっかけで、
トレンタム博士が研究。II型コラーゲンをタンパク質の分子構造を変えずに抽出することに成功しました。

そして、1993年にトレンタム博士が「非変性II型コラーゲンの慢性リウマチに対する有効性と臨床例」という文献をサイエンス誌に発表したことにより、一躍注目を集めることに。

その後、アメリカのインターヘルス社が特許を取って「UC-II」として商品化し、
2008年にはヒューストン大学薬学部のディバイシス・バグチ博士がグルコサミンやコンドロイチンよりも
関節痛に対する非変性II型コラーゲンの優位性を実証する論文を公表しました。

ハーバードおよびヒューストン両大学が変形性関節症患者や関節リウマチ患者へのヒト臨床試験を実施しており、
試験管内や実験動物生体内でしか試験を行なっていない成分と比べると、非変性II型コラーゲン(UC-II)のエビデンスは豊富にあります。

非変性ii型コラーゲン(UC-II)のヒト臨床試験

<変形性膝関節症>
UC-IIのを用いたヒト臨床試験は、変形性膝関節症を持つ男女52名を無作為に2群に分けて行われました。

【条件】
●UC-II群(人数:26名、年齢:58.9±9.8歳)は1日当たりUC-II 40mg(非変性II型コラーゲンとして10mg)を摂取
●グルコサミン+コンドロイチン群(人数:26名、年齢:58.7±10.3歳)は1日当たりグルコサミン1,500mg+コンドロイチン1,200mgを摂取

90日間経口摂取させ、諸症状はOMAC Score(疼痛スコア)、VAS Score(全般スコア)とLequesne’s functional index(痛み・身体能力スコア)といった指標で評価しました。

【試験結果】
UC-Ⅱ群ではすべての評価方法で有意な低下が示されましたが、グルコサミン+コンドロイチン群では有意な低下は示しませんでした。
また、UC-II群はグルコサミン+コンドロイチン群と比較すると、すべての評価方法で約2~3倍の改善率の差が認められました。

したがって、UC-II群はグルコサミン+コンドロイチン群よりも明らかに変形性関節症の症状(痛みやこわばりなど)が軽減することがわかりました。


<関節リウマチ>

【条件】
90日間被験者10名に経口摂取させ、関節の痛みや腫れが発生する頻度、手足の硬直、15mを歩く時間あるいは握力などを評価しました。

【試験結果】
10名中6名に顕著な改善が認められ、そのうち1名は完治しました。

関節リウマチは異物に対して身体を守る免疫システムが正常に機能していないため、
関節軟骨中にある自分のII型コラーゲンを異物と誤認して攻撃し破壊してしまいます。

非変性II型コラーゲンの場合は、免疫システムが栄養成分であると認識し関節の軟骨に対する攻撃をやめ関節炎が緩和されると考えられます。

変形性膝関節症だけでなく関節リウマチにも効果があることから、
非変性II型コラーゲンは今後ますます機能性食品素材として注目を集めることが予想されます。

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